子育ての目的と子どもの自立

投稿日:2019年11月5日

 

投稿日・更新日 2019年11月5日

子どもにしあわせになって欲しい。

子どもによりよくなって欲しい。

多くの親御さんは、

そんな風に思うのではないでしょうか?

 

でも…つい、自分の子どもには、

イラッとしてしまう。

そんな方もいらっしゃると思います。

 

子どもとのより良い関わり方について

親として、どのように

すればいいのでしょうか?


 《記事の内容》

 

 1.子育ての目的と子どもの自立

  1-1.子育ての目的とは?

  1-2.自立する関わりとは?

  1-3.応援と心配の違い

 

 2.自分の子どもにイラっとするのはなぜ?

  2-1.怒りの目的とは?

  2-2.より良い関わりとは?

  

自分にも、他人にも、やさしいコミュニケーションを!

心理玩具クリエイターのひめさとこです。

  

コーチングツール「すまいるすごろく」

アドラー心理学を学ぶ「あどらーすごろく」などの

楽しみながら、学べるオリジナル商品を開発しています。

  

  

1.子育ての目的と子どもの自立
 

  

子どもを自立させる。と言っても…

今日、明日でできるようなことではありません。

  

子育ての目的や、

子どもが自立できるような関わりについて、

考えていきましょう。

  

  

1-1.子育ての目的は?

  

「子どもは、親を越えなければならない」

  

私が、子育てを始めた時に

衝撃を受けた言葉です。

  

それには、このように書いてありました。

  

 これからの時代を生きる子どもたちは、

 親を越えなければならない。

  

 時代は進化する。

 未来を生きる子どもたちが、

 親を超えるからこそ、時代が進化していく。

  

それには、

「子育ての目的は、自立です」

とも書いてありました。

  

  

私が、講座で、時々する質問があります。

  

「あなたは、子どもが何歳になるまで、

親をするつもりですか?」

という質問です。

  

もちろん、血縁関係という意味では、

死ぬまで、いや、死んでも、親かもしれません。

  

そうではなく、

子育てをする人という意味の

親をいつまでするつもりですか?

  

この質問をすると…多くの方が驚かれます。

  

あまり、意識したことが無い方が

多いのかもしれません。

  

どうでしょう?

  

この質問の答えが、

「子どもの自立」あるいは、

「子離れ」の時期です。

  

そのあなたなりの目標の時期には

子どもが、自分で考えて行動できるように

徐々に、手を離していく必要があります。

  

  

あれこれ、やってあげていたものが

突然、20歳になったから…と

全部、やらなくなっても、

子どもは、戸惑ってしまいますよね?

  

  

1-2.自立する関わりとは?

  

自立する関わりのポイントは、2つ。

  

①コーチング的コミュニケーション

②心配ではなく、応援

  

  

①コーチング的コミュニケーション

「本当は、どうしたい?」

「そのためにできることは?」と

自分で考え、自分で行動する習慣を

身につけることです。

  

「どうしたらいい?」と聞かれても、

「どうしたい?」と質問を返すことで

その習慣が、子どもにも、身についていきます。

  

  

でも…

「どうしたい?」なんて、質問したら、

宿題せずに、ゲームしたい。

って言うに決まってる!

という方もいらっしゃるでしょう。

  

なぜ、ゲームがダメなんでしょう?

なぜ、宿題をしなければならないのでしょう?

  

もし、あなた自身が、

「宿題をしなさい!」と言われたら…

どうでしょう?

 

喜んで「やります!」

という方は、少ないのではないでしょうか?

 

それは、やる「目的」が

わからないからです。

 

宿題をしたがらない子どもも、同じです。

やる「目的」に納得していないからです。

 

勉強をすることが、

その子自身が本当にやりたい夢に

つながっているとわかったら…

「やらなければならない」ではなく

「やりたい」に変わるのではないでしょうか?

 

子どもの夢を引き出すのにも、

「すまいるすごろく」は、

役立てていただけますよ?

 

すまいるすごろく 子ども版

 

 

1-3.心配と応援の違い

 

では、

2つ目の「心配」と「応援」の違いは

何でしょうか?

 

 「心配」

 相手には、できないんじゃないか?と思って関わること

 「応援」

 相手は、できるはず!と思って関わること

 

子どもに、手出しし過ぎる方は、

「心配」で、関わることが多いのかもしれません。

 

「応援」は、失敗するかもしれないけれど…

それも含めて、見守るということだと思います。

 

 

初めて、何かをする時…

失敗するのが当たり前です。

 

なのに…何度もやっている自分と比べて、

「ほら、やっぱりできないでしょ?」

みたいに言ってませんか?

 

チャレンジしたことも、すごいことだし…

失敗から学ぶことも、大切なことです。

 

もし、失敗したら、

「次は、どうすればいいんだろうね?」と

一緒に考えることも大切だと思います。

 

 

2.自分の子どもにイラッとするのは、なぜ?

 

つい、自分の子どもにイラッとしてしまう。

多くの方が、一度は、

経験しているのではないでしょうか?


どうすれば、あたたかく

子どもを見守ることができるのでしょう?

 

 

2-1.怒りの目的とは?

 

怒りの目的は、4つあると言われています。

 

①相手を支配しようとする

 子どもだからと言っても、別の人間です。

 思い通りになるはずがありませんね? 

 

②相手より優位に立とうとする

 子どもと張り合わなくてもいいですよね?

 相手が誰であっても、対等な関係が望ましいですね。

 

③自分を守ろうとする

 子どもが何か失敗をした時など、

 「また、お母さんの仕事を増やして!」

 とおっしゃる方もいますが…

 自分を守りたいなら、

 子どもの失敗の後片付けは、

 子どもにしてもらってもいいと思いますよ?

 

④自分の正義を貫く

 「こうすべき」「こうでなければならない」

 それは、あなたにとっては、正しいかもしれませんが…

 他の人にとっては、違うかもしれません。

 

 

表面的な理由ではなく、

なぜ、イラッとしているのか?を

この4つの中から、探してみると、

たいしたことないと思えるかもしれません。

 

イラッとするのをなくすよりも、

どんな自分が反応しているのか?に

気づいてみるといいと思いますよ?

 

 

2-2.よい関わりとは?

 

子どもに対して、上から関わると、

子どもは無意識的に、大人にはかなわない。

という思い込みができる可能性があります。

 

杭にひもでつながれた小象の話を

聞いたことがありませんか?

 

 杭にひもでつながれた小象は、

 つながれている範囲内でしか、

 動き回れないということを学びます。

 

 そうすると…

 杭を引き抜いてしまうようなチカラのある

 大きな象になってからも、

 つながれている範囲内でしか、

 動き回れないと思い込み、

 つながれたまま、過ごすという話です。

 

この象のような思い込みを

子どもに植え付けてしまうのは、もったいないですね。

 

相手が、子どもであっても、

できるだけ、人として、対等に関わるといいと思います。

 

子どもに意見を聴いてみる。

子どもに相談してみる。

子どもなりの意見や考えが聴けて、

面白いと思いますよ?

 

 

 

コミュニケーションを変えたい方

コーチングを学びたい方には、

読むだけで、コーチングセッションができる

「すまいるすごろく」 がオススメです。

「すまいるすごろく」は、こちらから、ご購入いただけます。