クライアントさんの思い通りにするのが、コーチの仕事ではありません!!

投稿日:2020年2月11日

投稿日 2020.2.11

更新日 2020.2.11

コーチングって、

どんなケースにも有効だとは思いますが…

 

クライアントさんの思い通りにする

ということとは違います。

 

コーチングでできることと、できないこと。

そこに関するコーチの注意点について、お伝えします。

 

 

  

 《記事の内容》

 1.クライアントさんの思い通りにするのが、コーチの仕事ではありません!!

  1-1 コントロールできることと、できないこと

  1-2 クライアントさんがコントロールできないこと

  1-3 コーチもクライアントさんをコントロールできません

 

 2.セッションで、どう注意すればいい?

  2-1 主語を聞き分けましょう!

  2-2 課題の分離


 
 3.まとめ

 

 
  

こんにちは。

心理玩具クリエイターのひめさとこです。

コーチとして起業して、8年目になります。

  

誰でも、読むだけで簡単にコーチングができる

「すまいるすごろく」「あどらーすごろく」などを

開発しています。

  

  

1.クライアントさんの思い通りにするのが、コーチの仕事ではありません!!

 

人には、コントロールできることと

コントロールできないことがあります。

 

コーチングを使っても、

コントロールできないものは、できないんです!

 

そこを理解していないと、

コーチングは、失敗します。

 

  

1-1 コントロールできることと、できないこと

   

 【コントロールできること】

 ・自分の思考

 ・自分の言葉

 ・自分の行動

 

 【コントロールできないこと】

 ・過去

 ・他人

 ・結果 

   

 例えば…

 「休日出勤してくれ!」と上司に言われたとしたら…

 

 そう言っている「上司」を変えることはできません。

 …が!

 その依頼に対する

 「自分の思考や行動」は変えることができます。

 

 今までは、「従うしかないと思っていて」

 「休日出勤していた」けど…

 今回は、「休日出勤ではなく、

 自宅でその仕事をさせていただけませんか?」

 と交渉することもできる。

 

 もちろん、断ることもできる。

 他の案で、交渉することもできる。

 

 このように、『上司のせい』ではなく、

 自分で『思考や行動を選んだ結果』が『今』なのです。

 

 

そして…『結果』も、コントロールできると

思っている方も、少なくないかもしれませんが…

『結果』は、やってくるものなので、コントロールできません。

 

先ほどの例で言うと…

上司に交渉した『結果』、上司がどう言うか?は、

コントロールできないのです!

 

 

短距離走のようなひとりで取り組むスポーツでも、

『結果』が、コントロールできないから、

日々の練習を欠かさないんですよね?

 

『結果』という『目標』に向かうのはいい。

でも…『結果』は、コントロールできない。

 

だから…

コントロールできない『結果』という『目標』と

そのための『自分の行動』という

コントロールできる『目標』を立てるのが大事!

 

 

1-2 クライアントさんがコントロールできないこと

  

もちろん、クライアントさんも、

・過去

・他人

・結果 は、コントロールできません!

 

特に、『過去』と『他人』を変えようとしている時は、

要注意です!

  

 よくあることとして…

 親御さんが、お子さんを変えようとするケース。

  

 「子どもが、宿題をするようになって欲しい」

 という親御さんの想いに対して…

  

 『子どもさんが、宿題をするようになるために、

 何をやったら良さそうですか?』

 という質問は、NG!

  

 これでは、親御さんが、子どもさんを

 コントロールしようとしかねません!!

  

  

 なぜ? 何のために、宿題をして欲しいのか?

 何を大事にしたいのか?

 親御さん自身の価値観に気付いたうえで…

  

 子どもさんは、どう考えているのか?

 何を大事にしたいのか? を感じてもらう。

  

 そのうえで、

 本当は、子どもさんと、どんな関係になりたいのか?

 そのために、親として、何をするといいのか? 

 を考えていく。

  

 子どもを変えようとするのではなく、

 クライアントさんである親御さんの

 『思考・行動・捉え方』を変えていくお手伝いが、

 コーチングのやっていることです。

  

過去は、変えられませんが…

『捉え方』を変えることができます。

     

 例えば…

 「子どもの頃に、お父さんに怒られた」

 という経験があるとしましょう。

 

 「お父さんが、子どもの頃の私に、何かを言った」

 という事実は、変えられません。

 

 でも…その時の状況や、

 お父さんの本当の想いに気付くことで

 「あの時は、『怒られた』と思っていたけれど…

 『お父さんは、私を心配してくれていたんだ』」と

 捉えなおすことができます。

 (もちろん、ケースによって、どう捉えなおされるか? 

 はわかりませんが…)

 

 「心配してくれていたんだよね?」と言うのが

 コーチの仕事ではなく、

 「お父さんの気持ちを感じて…

 第三者になってみたら…どう見える?」

 と聴いていくのがコーチの仕事です。

 

  

1-3 コーチもクライアントさんをコントロールできません

    

コーチにとっても、

クライアントさんは、『他人』です。

 

だから…コーチも、

クライアントさんをコントロールできません。

 

 コーチングによって、やる気を引き出すことができますが…

 

 実は…

 コーチングを受けに来てくださる時点で、

 やる気があるんです!

 

 だから…

 本当にやる気がない

 コーチングを受ける気すらない

 という相手には、コーチングは機能しません。

 

 話したくない相手にとっては

 どんな『いい質問』も、『尋問』にしかならないのです。

  

 

そして…クライアントさんに、やる気があったとしても、

クライアントさんの『行動』も、『結果』も、

コーチには、コントロールできません。

 

もちろん、

クライアントさんの望む『結果』が出せるように、

セッションで、しっかり関わっていきますが…

コーチができるのは、そこまでです!

  

  

クライアントさんの『行動』を変えることも、

クライアントさんの代わりに『結果』を出してあげることも、

コーチにはできないし…やってはいけないのです!

 

  

2.セッションで、どう注意すればいい?

  

2-1 主語を聞き分けましょう!

  

コーチングセッションで、

何を意識するといいか?

ということですが…

 

まずは、主語を聞き分けましょう!

 

 「子どもが、宿題をしないんです」

 と言っている時、主語が、子どもさんですね?

 

 そのことには、問題はありません。

 

 そのために、「子ども」を変えようとするのではなく、

 「クライアントさん」が、自分自身をどう変えるか? 

 です。

 

 

 「子どもが、宿題をしないんです」は、言いたいんです。

 言っていいんです。

 

 それで、クライアントさんが何に困るのか?

 それは、なぜなのか? がクライアントさんの課題です。

  

別のケースをもうひとつ、お伝えしましょう。

 

 「怒られないようにしたいんです」

 とクライアントだった私が、コーチに言った時、

 『それは、無理です』と言われました。(笑)

 

 一見、「怒られない自分になる」とも見えるのですが…

 本当は、「周りの人が私を怒らない」

 という状態を作りたがっています。

 

 それは無理ですよね?(笑)

  

 

2-2 課題の分離

   

 課題の分離とは?

 自分と他者の課題を分離し、

 他者の課題には踏み込まないようにすると同時に

 他者にも自分の課題に踏み込ませないようにする

  

要は、どこからどこまでが、

誰の課題か? を明確にすること。

 

誰の課題か? は、

その課題の結末が降りかかる人の課題です。

 

    

 例えば…

 旦那さんが、女性からプレゼントをもらってきたら、

 奥さんが怒るから、奥さんの課題。ではなく…!!

 

 旦那さんが、「女性から、プレゼントを受け取るか?」

 「受け取ったとしたら、奥さんに伝えるか?」

 これが、旦那さんの課題。

 

 それを知って、奥さんが、「どう対応するか?」が

 奥さんの課題です。

  

コーチングで言うと…

セッションは、「する」と決めた時点で、

コーチとクライアントさんの『共同の課題』になります。

 

セッション終了後、何をするか?は、

「クライアントさんの課題」です。

 

 

同様に、セッションの内容についても、

どこから、どこまでが、誰の課題か? を意識して

考えていくといいので、

日頃から、その練習をしておくといいでしょう。

 

 

3.まとめ

 

・コントロールできることと

コントロールできないことを区別する。   

 

・誰かが、誰かをコントロールするために、

コーチングは使えません!!

クライアントさんが変わることで、

その結果、周りの人が変わる可能性があるだけです!

 

・どこから、どこまでが、誰の課題か? を意識する。

 

ぜひ、実践に生かしてみてくださいねー

 

 

 

 

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