コーチングの全体像と基本スキルを学ぶ完全講座【基礎編2】
ここからは、セッションで使うワークについてお伝えします。
入門編から読みたい方はこちら
タスク管理
やりたいことや、やらなきゃいけないことが
たくさんある時などに、整理していきます。
①細長い付箋にやりたいことや、
やらなきゃいけないことを思いつく限り、書き出します。
②書き出したものを
下の3種類のうちのひとつを使って、整理します。
☆時間軸…時間軸に並べることで、
今することが明確化されます。
☆グループ…種類別にグループに分けてみます。
☆重要・緊急…4 つのグループに分けることで、
大切なことが見えてきます。
好き・得意などでもできます。
③時間いっぱいに詰め込むものではなく、
手放して、やりやすい、やりたいものに変えます。
☆やめることは?…完全にやめてしまう。
☆誰かに頼めることは?…誰かに依頼します。
☆先延ばしにすることは?…一定期間、先延ばしにします。
④減らしたうえで、②で使った方法とは、別の方法で
再度並べてみます。
わからないことを明確にする
頭の中には、わかっていることと
わかっていないことが混在しています。
書き出すことで、わからないことをはっきりさせます。
①わかっていることを書き出してもらいます。
②必要であれば、グループに分けてみます。
③書き出してみて気づいたことは?
④何がわかると進めそう?
【例】名刺を作りたいけど…どうしていいか?わからない。
書き出したうえで、並べてみるのもいいです。
時間の流れを感じる(タイムライン)
テーマに関する時間の流れを感じてみます。
①場面(時間・場所)を特定します。
②その場面に関するイメージ(絵)や、
言葉、出来事などを書き、
今いる場所の中で、ふさわしい場所を選び、
そこに書いたものを置きます。
③紙の置いてある場所に行って、
イメージの中で、(再)体験していきます。
④いくつかの場面を同様に(再)体験して行きます。
⑤さらに先の未来の自分から、
今の自分への言葉を伝えます。
さらに先の未来の自分が周りの人にとって、
どんな存在か?を感じます。
⑥今の自分に戻って、言葉を受け取ります。
⑦ふかんして、全体をとらえます。
人間関係を扱う(ポジションチェンジ)
ここでは、1対1の人間関係を扱っていきます。
※トラウマなどを扱うのは、
スキルを積み重ねた人だけにしてください。
①場面を特定し、クライアントから見た感じで
その時の心理的な距離・関係性を表してもらいます。
椅子で表現したり…
場所が無ければ、付箋で表現したりします。
「それぞれは、何を見ている?」(意識対象は?)
②クライアントのポジションに座ってもらいます。
相手に向かって言いたいことを言ってもらいます。
コーチも、しっかり共感しながら、
一緒に相手に向かって言います。
クライアントさんに、100%出し切ってもらいます。
③クライアントさんの価値観を探します。
「本当はどうして欲しかった?」
「それは何のため?」
「本当はどんな関係になりたかった?」
④気持ちを切り替えて、相手になりきって、
相手のポジションに座ってもらいます。
相手のポジションで、
クライアントさんの言葉をコーチが代弁し、
クライアントさんは相手になりきって、答えます。
⑤相手の本当の気持ちを、クライアントさんに
相手になりきって答えていただきます。
「本当はどうして欲しかったですか?」
「それは何のため?」
「本当はどんな関係になりたかった?」
⑥第三者として、ふかんしてみます。
(全体が見える場所に移動します)
「このふたりが目の前にいたとしたら、どう感じますか?」
「本当はどうなったらいいですか?」
「何が変わると良さそうですか?」
※自分の中の葛藤も、
自分の中の自分を2人に分けて、表現することで、
同様に扱うことができます。
多数の人間関係を扱う
①主要メンバーの心理的位置関係を表してみます。
人数が多い場合は、まとめれる人たちはまとめて表します。
(付箋でもできます)
②未来の位置に、理想図を配置してみます。
③何が違うのか? 理想に近づくためにできることは?
その人たちのいいところにフォーカスしてみます。
その中でも、重要な人物を選んで、
1 対1の人間関係のワークをすることもできます。
セッションをする際の注意点
・自分の問題が投影しそうな場合
相手に共感して、自分の感情が動くのではなく、
相手の話を聴きながら、
自分の過去を思い出して感情が動く時は、
自分の問題が投影していると言えます。
・自分では手に負えないと感じた場合
⇒ 正直に自分ではできないとクライアントに伝え、
誰に相談するのがいいか?についてセッションしたり、
このあと、どうしたいか?相談します。
解決するのは、あくまでもクライアント
コーチは答えを探さなくていい。
クライアントさんは
解決してあげなきゃいけない存在ではありません。
・答えれるはず!と信じて、質問します。
・完璧を求めすぎない。
「話をして良かった」と
クライアントさんに思っていただければ、OKです。
練習しよう!
コーチングは、スキルです。
練習しなければ、身につきません。
自分ひとりで、どんな練習ができるのか?
どうすれば、練習相手になっていただけるのか?
試行錯誤しながら、練習を積みかさねることが大切です。
とはいえ、やっぱり、セッションに自信が無いという方は、
読むだけでできるコーチング「すまいるすごろく」がオススメ。
【チェックリスト】
□テーマに応じたワークの使い方は理解できましたか?
□タスク管理は、やってみましたか?
□ポジションチェンジは、仲間で練習しましたか?
□クライアントさんの答えを
探してあげようとしていませんか?
(答えを探すのは、クライアントさん自身です)
□セッションの注意点は、把握しましたか?
練習やビジネスについては、こちらをご覧くださいませ。