コーチングの全体像とスキル 完全講座【上級編】

コーチングの全体像と基本スキルを学ぶ完全講座
このページでは、上級編をお届けします。
入門編から読みたい方はこちら
カリキュラム
【入門編】セルフコーチングを身につけよう!
コーチングとは?
コミュニケーションパターンを知る
笑顔・あいづち・うなずき
2つの目的論
伝えるチカラ
質問するチカラ
セルフコーチング
まずは、やってみよう!
【基礎編】セッションができるようになろう!
コーチングセッションの全体像
コーチの約束
笑顔・あいづち・うなずき2
関心に関心を抱く
質問をするコツ
臨場感
タスク管理
わからないことを明確にする
時間の流れを感じる(タイムライン)
人間関係を扱う(ポジションチェンジ)
多数の人間関係を扱う
セッションをする際の注意点
練習しよう!
【上級編】セッションのスキルを高めよう!
セッションで失敗しがちな10のポイント
さいごに
【上級編】
セッションのスキルを高めよう!
セッションで失敗しがちな10のポイント
ポイント0
初心者が、セッションで失敗する一番の要因は、
コーチが答えを探そうとすること。
答えを探そうとすると…
クライアントさんと同じ視野で悩んでしまいがち。
コーチは、答えを探さない!
コーチは、コーチングの流れをリードするだけ!
ポイント1
目的に向かう
手段ではなく、目的に向かう。
手段は無数にあります。
手段を選ぶのは最後。
「レポートを書かなきゃいけないんだけど…
パソコンを開こうとすると嫌な気持ちになるんです」
このテーマ、あなたなら、どうしますか?
以前…このテーマをコーチングの師匠から出された時に
私の頭の中で思ったのは、
「パソコンを開こうとすると、どうなるんですか?」でした。
でも…その直後、師匠が言ったのは…
『パソコンに突っ込むのは、下手なコーチのすることです!』
パソコンが手段で、レポートが目的です。
「レポートを書きたいんだな」と思ってしまうと、
分かった気になって、
レポートの方に進まなくなってしまいます。
でも…何のために、レポートが必要なのか?
語られていないんです!
それが目的の目的です。
レポートを書く目的が資格取得だとして、
資格を取る目的が「○○で貢献したい」だとしたら…
○○で貢献できれば、資格は必要ないかもしれないんです。
資格が必要だったとしても、
「〇〇で貢献したい」を思い出せば、
レポートは、書かなきゃいけないものから、
書きたいものに変わります。
手段は、パソコンでも、手書きでも、
誰かにお願いしてもいいんです。
ポイント2
「~したい」は問題ではない
「~したい」よくあるケースです。
「起業したい」
「病気を無くしたい」
「パートナーを作りたい」 など…
でも…「~したい」は、問題ではありません!
したいのなら、すればいいんです。
したいけど、できない「壁」が問題なのです!
なので、その「壁」を明確にしなければ、
セッションは失敗するかもしれません。
「起業したいけど…どうしたらいいか?わからない」
というテーマの場合…
起業してどうなりたいのか?
目的や理想像を確認した上で、
何が分からないのか?を明確にしていきます。
直近の目標達成のために、
分かっていることは何なのか?
分からないことは何なのか?
分からないことが分かるようになるために
できそうなことは何なのか?
ポイント3
2つの課題は分けて扱う
「仕事をしたいけど、旦那に反対される」
というテーマの場合。
①まずは、全体を寄り添って聞いていきます。
②「仕事をしたい」について、目的を明確にします。
ここで、「仕事」の目的が、お金でなくて、
社会とのつながりで、「ボランティア」でもいいのなら、
セッションが終わるかもしれません。
③次に「旦那に反対される」について、聞いていきます。
なぜ、反対されるのか?
旦那さんとの理想の関係は?
⇒ 必要に応じて、ポジションチェンジ
④全体を振り返ってみて、
「仕事」や「旦那さんとの関係」が
本当はどうなったらいいか?
理想像を明確にしていきます。
ポイント4
きっかけを確認するポイント
事実と捉え方を区別します。
事実…誰もが100%そうだと言えること
捉え方…人によって違うこと
「怒られた」は、捉え方です。
誰にどんな言葉で、どんな表情や態度で言われたか?
できるだけ、再現してもらうことで、現状が把握できます。
「嫌われている」
「全然、できていない」
「やる気が無い」 など
クライアントさんが話すことは、ほとんど「捉え方」です。
どんな「事実」があって、そう捉えたのか?
そこを知ることが大切です。
ポイント5
理想の状態を明確にするポイント
否定形をなくす(想像できる状態にする)
「病気をなおしたい」
「借金をなくしたい」
「怒られないようにしたい」
どれも、現状を打ち消す言葉(否定形)です。
「病気が治って、どうなりたいのか?」
「借金が無くなったら、どうしたいのか?」
「怒られるのではなく、例えば、どうなりたいのか?」
理想像を肯定形(絵に描ける状態)にしていきます。
例えばで構わないので、
「こんな風になれたらいいな。」
「こんなことができたらいいな。」を探していきます。
そして…そのために何ができるか?を考えていきます。
理想像に向かうことで、
病気や借金が無くなったり…
怒られなくなったりするかもしれません。
※相手をコントロールできないので、
怒られない自分になることはできません。
例えば、役に立つ自分に向かうことはできます。
ポイント6
ビジョンを描くときは、枠を外す
誰にでも、無意識的な枠があります。
コーチが、枠の外を意識します。
「今の自分では、できないと思っているけど
できたら嬉しいことは?」
「生まれ変われるとしたら…どんなことをしたい?」
というような質問で枠を外して考えることができます。
量子物理学では、
すべての物質は、素粒子からできてる。
素粒子は、観測されると粒になり、
観測されないと波になるという性質がある。
ということが証明されています。
このことから、科学的にも、
可能性は無限大だということがわかります。
詳しくは、こちらをご覧くださいませ。
ポイント7
質問は3種類
自分の質問の意図を理解する
クライアントのための質問…コーチングで大切な質問
コーチが理解するための質問…コーチが情報共有してもらう
コーチの関心の質問…コーチングでは使いません
・クライアントのための質問…コーチングで大切な質問
クライアントさんが、無意識かもしれないところを
質問することで、意識化・言語化していきます。
「どうしてそう思うの?」
「何のため?」
「何が大事?」など…
・コーチが理解するための質問…コーチが情報共有してもらう
コーチが知らない言葉について教えてもらったり…
関係者が、男性か?女性か? とか、
必要に応じて、質問していきますが…
できるだけ、最小限に抑えます。
コーチが全部を理解していなくても、コーチングはできます!
・コーチの関心の質問…コーチングでは使いません
例えば…「テキストを作っているんです」という時に、
テキストの内容が知りたくなるかもしれませんが…
テキストの内容は、
クライアントさんが、分かりきっていること。
内容を知りたいのは、コーチの自我。
内容を質問してしまうと、
クライアントさんにとって、無駄な時間になります。
ポイント8
臨場感のポイント
ふかんからリアルにリードすることで
臨場感を高めることができます。
例えば…クライアントさんの身振り手振りや
話している内容から、
遠くから見ている感じだと分かったら…
コーチが身振り手振りで、
実際にやっている感じにリードしていくことで
臨場感をより深めることができます。
ポイント9
タイムラインのポイント
「理想の未来を描く」という
コーチにとっては当たり前のタイムラインも、
クライアントさんにとっては、初体験かもしれません。
「最高の未来になるとしたら…」
と、コーチがリードしていかなければ、
現状の延長線上を描いてしまう方もいらっしゃいます。
例えば…
「このまま、仕事を続けて、
〇歳で死んで…」
な~んてなったら、もったいないですよね?
もちろん、本当に、それが最高の未来なら、いいのですが。
ポイント10
ポジションチェンジのポイント
①具体的な場面(瞬間)を描く
②自分のポジションを100%出し切る
③自分のポジションの本当の望み(価値観)を聴く
④相手の姿勢・表情になりきって、
自分のポジションの声を聴く
⑤相手のポジションの本当の望み(価値観)を聴く
⑥ふかんポジションで、どうなったらいいか?見てみる
⑦理想の形にポジションを変更してみる
自分のポジションを100%出し切って
相手のポジションを感じるのが、
ポジションチェンジと思われている方も
いらっしゃるかもしれませんが…
両方の価値観や望みを知ることで
本当の理想を描くことができます。
そのためにも、100%出し切るし…
相手の姿勢・表情から、相手になりきることをしていきます。
さいごに…
・話したくない。と言われてもコーチングはできます。
「話したくない」と言われた時は…
一部分が話したくないのか?
コーチに話をしたくなくなったのか?を確認します。
一部分が話したくないのなら、
たとえで話を進めることもできますし…
コーチに話をしたくなくなったのか?確認するためには、
何が起きているのか?確認していきます。
もし、傷つけてしまったのなら、
謝るとか、この後、どうしたいか?
相手の希望を聴いてみます。
・コーチングに正解は無い!
いろんなやり方や、考え方があって当たり前。
・相手が話して良かった。と思える
・相手の自己肯定感・自己効力感を高める
・相手がセルフコーチングを学ぶ
このような刺激になれば、それでいいんです!
クライアントさんに満足していただけることが
コーチングにとっても、重要なことです!
さぁ、クライアントさんのお役に立てるように
トレーニングを重ねましょう!
とはいえ、やっぱり、セッションに自信が無いという方は、
読むだけでできるコーチング「すまいるすごろく」がオススメ。
【チェックリスト】
□練習を日々、積み重ねていますか?
□すべてを知ろうとしていませんか?
□セッションの正解を探していませんか?
□セッションの終了時間をコミットしていますか?
□プロになる覚悟はできましたか?
練習やビジネスについては、こちらをご覧くださいませ。