コーチングの全体像とスキル 完全講座【入門編~上級編】
「コーチングを学びたいけど…スクールに通う時間が無い」
「コミュニケーションを変えたいけど…
どうしたらいいのか?わからない」
「自信を持って、
コーチングセッションができるようになりたい!」
そんな方のためのコーチング講座です。
こんにちは。ひめさとこです。
コーチング・講師として独立起業して、8年になります。
読むだけでコーチングができる「すまいるすごろく」を開発し
全国に広めるため、日本を約二周しました。
コーチングのトレーニングをしたり…
コーチの起業のサポートをしてきました。
また、私も、コーチングで、人生が大きく変わりました。
考え方も、人間関係も、仕事も、
生き方も、変わりました!
自分に自信が持てるようになって…
すごく生きることが、楽しくなりました♪
なので…そんな私自身の経験や、学びを元に、
コーチングやコミュニケーションについてお伝えします。
コーチングの全体像と基本スキルを学ぶ完全講座 とは?
・入門・基礎・上級に分けて、コーチングを解説します
・やり方だけでなく、考え方・目的も伝えます
・イラスト・図解・動画も含めて、
できるだけ専門用語を使わず、お伝えします
・挫折・失敗しがちなポイントも明記!
【こんな方にオススメです】
・コーチングを学んでみたい!
・コーチングセッションに自信が持てるようになりたい!
・自分のコミュニケーションを変えたい!
カリキュラム
【入門編】セルフコーチングを身につけよう!
コーチングとは?
コミュニケーションパターンを知る
笑顔・あいづち・うなずき
2つの目的論
伝えるチカラ
質問するチカラ
セルフコーチング
まずは、やってみよう!
【基礎編】セッションができるようになろう!
コーチングセッションの全体像
コーチの約束
笑顔・あいづち・うなずき2
関心に関心を抱く
質問をするコツ
臨場感
タスク管理
わからないことを明確にする
時間の流れを感じる(タイムライン)
人間関係を扱う(ポジションチェンジ)
多数の人間関係を扱う
セッションをする際の注意点
練習しよう!
【上級編】セッションのスキルを高めよう!
セッションで失敗しがちな10のポイント
さいごに
【入門編】
セルフコーチングを身につけよう!
実は…コーチングを学んでも、
セルフコーチングが日常的になっていない人も少なくない。
セルフコーチングの秘訣は、
自分の中に、もうひとりのコーチの自分を持つこと。
自分の中に、自分を認めてくれる自分や、
自分を応援してくれる自分
可能性を信じてくれる自分がいると、
人生が変わりそうでしょ?
まずは、そこがスタート!
コーチングとは?
実は…コーチングの定義は、
流派や考え方によって、かなり違う。
私のコーチングの定義は、
「相手から望む答えを引き出すお手伝い」
一般的には、マイナスからゼロがカウンセリング、
ゼロから上がコーチングと言われています。
コーチングを全く知らない方に
イメージしていただくために
この比較を使うことがありますが…
私自身は、マイナスレベルの状態の方だったとしても、
その人自身の理想像や夢を探すのも
いいことだと思っているので、
あまり、この区別はしていません。
相手がその人自身の内面との対話を進め、
気付いていない本当の想いに気付くサポートをするのが
コーチングと捉えています。
コーチングは、引き出すなので、
相手の中に、素材が無ければ、機能しません。
子育てや、部下の育成には、
100%教えるから始まって、
徐々に、引き出すというコーチング的関わりを
増やしていくことが大切です。
コミュニケーションパターンを知る
言葉が人生をつくります。
私自身、とても、ネガティブだったし…
自分を責めていましたが…
使う言葉を変えることで、
性格も、人生も変わりました。
私自身が、変えた言葉は、
「なんでできないの?」を
「本当はどうしたい?」にしました。
自分責めをしている方は、
それだけでも、人生が変わると思います。
この習慣を変えるには、
習慣にしたい言葉を書いて、
目につくところ、10ケ所ほどに貼っておくだけ。
質問に答える必要はないんです。
人は文字を見たら、読んでしまうので、
その瞬間、頭の中に、この言葉が流れます。
それによって、習慣が変わっていきます。
このように、習慣を変えるためにも、
まずは、自分自身の今の
コミュニケーションパターンを明確にしてみましょう。
「はい・いつも」が10点満点で、
「いいえ・全くない」が0点だとしたら、
各項目は、現状、何点ぐらいでしょうか?
①自分を責める
②白か、黒か、0か、100か、〇か、×かと考えがち
③~ねば、~べき、とひとつだけが正しいと思う
④~だったら、~であれば、と過去や他人のせいにする
⑤こうなったら、どうしよう?と不安が大きくなる
⑥~ならない様に。~されない様に。否定形で理想を描く
⑦こうにちがいない!と決め付けて物事を捉えがち
⑧みんな、いつも、すべて、と捉えることが多い
⑨できていないところ、欠けているところに注目しがち
⑩他人や過去に意識がいくことが多い
⑪行動しようとすると、不安や恐れが大きくなる
⑫相手に気をつかって、本音が言えないことが多い
⑬他人と比較してしまう
⑭悪い方に想像を膨らませる
⑮2つの選択肢で悩むことが多い
現状が明確になったら…
理想の状態も、それぞれ、点数で表してみましょう。
10点がいいとは限りません。
自分の思う理想像を探しましょう。
すでに、理想の状態になっている部分もあるかもしれません。
それもOKです。
全部を一度に変えるのではなく、
一番変えたいところを意識してみるといいですね。
笑顔・あいづち・うなずき
「笑顔・あいづち・うなずき」というタイトルを見て、
えっ?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。
「笑顔・あいづち・うなずき」当たり前な感じがしますよね?
ところが!多くの人は、
意外と、自分が思っているほど、できていなかったりします。
無表情だと…
・相手の話をイメージしにくい
・話している人が話してていいのか?不安になる
・話が広がりにくい
笑顔+あいづちだと…
・伝えようと思っていたこと以外も話したくなる
・相手の話を一緒にイメージできる
・話していて心地いい、スッキリする
普段から、この3つができているほど
好感度も高まりますね?
また、カラダとココロはつながっているので、
姿勢や表情を変えるだけでも、
自分の気持ちも変わりますね。
習慣にしてしまうと、セッションの時にも、
意識せずにできるようになるので、
今よりも、もうちょっと笑顔、あいづち・うなずきを
習慣にしてみましょう!
2つの目的論
ひとつめは、未来の目的
ふたつめは、今の目的です。
原因論で関わると…
・やる気がなくなる
・原因を追究しても、得たい結果が得られない場合があります
例えば…心の病気の方は、
「なんで病気になったんだろう?」と原因追究しがち。
原因追及をしても、原因が分からない。
あるいは「親の育て方が悪かったんだ」とか、
「上司のせいだ!」とか、他人のせいにしがち。
でも…過去や、他人に原因があったとしても、
それを変えることはできませんね?
本当に得たいことは、元気な自分のはずなので、
原因追究しても、元気な自分は得られません。
目的に向かうと…
・やる気が起きます
・やるべきことが明確になります
「どうなりたい?」と理想像を描いて、
「そのためにできることは?」と
行動を明確にして、やってみて、
結果から学ぶことで、どんどん理想に向かうことができます。
理想像がわからない。
という方もいらっしゃるかもしれませんが…
例えば…「5㎏ 痩せたい」とか、
「あの有名店のケーキが食べたい」とか、
身近なことで構いません。
わがままになるんじゃないか?
と思う方もいらっしゃるかもしれませんね?
だとしたら…
①「本当はどうしたい?」と
理想を描きつつ、
選択肢を3つ以上出します。
ここでは、わがままも入れて、自由に出します。
・確定申告しない
・税理士さんにお願いする
・自分で確定申告する
・友達に手伝ってもらう
②それぞれの結果を想定します
・確定申告しない ⇒ 追徴金?
・税理士さんにお願いする ⇒ お金が必要
・自分で確定申告する ⇒ 労力と時間が必要
・友達に手伝ってもらう ⇒ 御礼が必要? 間違うかも?
その結果も踏まえて、
再度、「本当はどうしたい?」と選び直します。
それでは、ふたつめの「今の目的」についてです。
今の思考・行動・感情にも、目的があります。
今、読んでくださっているのは、
コーチングを学びたいとか、コミュニケーションを変えたい、
あるいは、自分を変えたいという目的のためですよね?
そんな風に、意識的なものもあれば、
無意識的なものもあります。
例えば…
「勉強したいけど…時間が無い」というような場合。
意識としては、「勉強したい」
だけど…無意識的には、
「勉強ができない自分に向き合いたくない」
「勉強ができない自分」を認めたくないから
「勉強をやらない」を選んでいるんです。
「時間が無い」と「勉強をやらない」には、
何の関係性もありません。
関係性があるように見せかけて、
自分で、自分をだましているんです。
それによって、
「勉強ができない自分」になってしまうことを避ける
という目的を達成しています。
このように、「今の目的」に気付けば、
「できる」「できない」ではなく、
「する」「しない」になります。
似ていますが…
「できない」は、何かのせいだけど…
「しない」だと、自分で選んでいますね?
自分の無意識の目的を探すには、こちらの商品がオススメ
伝えるチカラ(勇気づけ)
勇気づけとは…
困難を克服する活力を与える関わり方です。
・意見ことば
・私メッセージ
・感謝する
・成長やプロセスを重視する
・相手に判断をゆだねる
・できているところを指摘して、
さらに良くなるために提案する
・ほめない(能力に注目しない)
・リクエスト
などがあります。
・意見ことば
「私は、こう思います」
「私は、これが好きです」というように
相手を否定することなく、自分の意見を伝える言葉です。
レストランのメニューのように
それぞれが違うものを選ぶ時は、
否定された感じがしないけど…
どこに一緒に旅行に行くか?というように
意見をすり合わせて、ひとつの答えを出す時には、
「私は、北海道がいいと思います」と言ったら…
「沖縄がいい」と言っている人を
否定することになるんじゃないか?
あるいは、「沖縄がいい」と言われたら、
「北海道がいい」と言っている自分が否定されたと思う方も
いらっしゃるかもしれません。
そんな時には、「あなたは、沖縄がいいと思うんですね?
私は、北海道がいいと思います」と
相手の意見を受け入れたうえで、
自分の意見を伝えることを意識するといいです。
それぞれの意見を出し合って、
それを選んだ背景や理由も共有しながら、
話し合いを進めていく。
それがコミュニケーションです。
・私メッセージ
私メッセージは、自分の気持ちや変化を伝えるものです。
「事実+自分の感情・変化」
意見ことばは、意見・考えを伝えるのに対し、
私メッセージは、うれしい・楽しいなどの気持ちや、
「私も頑張ろうと思いました」というように、
自分の変化を伝えるものです。
私メッセージは、自分の変化なので、
他人から、拒否・否定されることはありません。
「私は、あなたの行動力を見て、すごいなと思いました」
⇒ 意見ことば
「私は、あなたの行動力を見て、私もやる気が湧いてきました」
⇒ 私メッセージ
・感謝する
「ありがとう」
この言葉には、感謝・愛・承認が含まれています。
他人の役に立てている実感が上がります。
・成長やプロセスを重視する
「がんばったね」
「よく努力したよね」
結果が出なかった時の自分にもOKが出せます。
・相手に判断をゆだねる
「あなたは、どう思うの?」
「あなたは、どうしたい?」
自分の意見を尊重されることで、自分にOKが出せます。
・できているところを指摘して、さらに良くなるために提案する
「こんなところができてきたね。
そして、ここをこうするともっと良くなると思うよ?」
今の自分にOKを出して、
次の目標が明確になることで、やる気が起きます。
・ほめない(能力に注目しない)
「できたね。」
「すごいね。」
それまでの自分にOKが出せてもらえないことになります。
・リクエスト
「このようにしていただけませんか?」
相手に選択権がある伝え方。
質問するチカラ
「本当はどうしたい?」
「それは何のため?」
「何が大事?」
「具体的には?」
「他には?」
「そのためにできることは?」
・「本当はどうしたい?」
いろんな制約がある中で、制約が無かったとしたら…
本当はどうしたい? 本当はどうなりたい? と
制約を外して理想を描く質問。
価値観とビジョンが自分軸なので、
この答えも、自分軸と言える場合もあります。
(マイナス感情に振り回されている時は、
自分軸とは言えません)
ここまでならできる。
これ以上は、無理。
といった無意識の思い込みの枠を多くの人は持っています。
枠を外して考えることで、
本当の目標が見つかる場合もあります。
・「それは何のため?」
目的を引き出す質問
目的を忘れてしまっている場合も多いです。
目的を明確にすることで、方向性を確認することができます。
・「何が大事?」
価値観(自分軸)を探す質問。
自分が大事にしている価値観を感じられている時が
プラスの感情が起きる時です。
・「具体的には?」「~って言うのは?」
あいまいな部分を明確にするための質問。
例えば…「病気でつらいんです」という相手に
『つらいって言うのは?』と聴くことで
何がつらいのか?が明確になります。
場合によっては、本人も
なんとなくつらいと思っているだけのこともあります。
分かった気にならないことがポイントです。
・「他には?」
話を広げたい時に使います。
いくつか出したうえで、
「その中でも、一番、〇○なのは?」と
話を集約したり…
色々出したことをヒントに、
行動を決めていく時などに使います。
・「そのためにできることは?」
理想の状態に向かうための行動を決めていくための質問です。
小さくてもいいので、今すぐできるような行動の方が
変化を起こしやすいです。
セルフコーチング
日常の些細なことから、
「本当はどうしたい?」
「本当はどうなりたい?」と自分に問いかけ…
「そのためにできることは?」と行動を決める。
失敗した時でも、
「とはいえ、チャレンジできたよね?」と
自分に勇気づけをする『コーチ』としての自分を
できるだけ、多くの時間、自分の中に持つようにします。
自分責めをする人は、
このように自分の味方になってくれる人が
自分の中にできるだけで、人生が変わってきます。
まずは、やってみよう!
ここまでで、取り組んでみたいことは何ですか?
それに取り組むことで、どんな自分になりたいですか?
どんな風に取り組んでみたいですか?
なにかを意識するようなことだとしたら…
それを意識するのを忘れないように
するためにできることは何ですか?
例えば…手帳に書き込むとか、
ケータイの待ち受けにするとか。
このように、具体的な行動を変えていきましょう!
【チェックリスト】
□自分のコミュニケーションパターンに気付けましたか?
□笑顔・あいづち・うなずきを習慣化しましたか?
□自分の今の行動や感情の目的を意識していますか?
□自分が我慢することなく、相手が傷つかない伝え方をしていますか?
□自分の中にコーチの自分ができましたか?